自動売買--VPSを使う

ここではXMのMT4に入れたEAで、24時間自動売買をするために必要なVPSの導入について説明します。

VPSとは

Virtual Private Server(バーチャルプライベートサーバー)の頭文字をとった略語です。 イメージ的には、サーバーの中に1台のPCが置いてあり、それを自分の机の上のPCと同じように操作できるようなものです。そして24時間365日、借りたサーバーのメンテナンス時以外は、電源が入っていて動き続けています。FXやMT4にと宣伝されているものは、メンテナンスが市場オープンの時間帯を避けてあり、土、日曜に行われるので安心です。

VPSを契約する

始めに、レンタルサーバーなどで、VPSサービスを行っている会社と契約して、VPSをかります。国内ですと、「お名前.com」や「使えるねっと」などを利用することが多いようです。もちろん海外でも、他のサービスでも問題ありませんが、メンテナンスによる停止が一番のリスクになりますので、確認してから契約しましょう。

契約の容量

契約の際の容量ですが、MT4を1~3台くらいでしたら、メモリ1GBでほとんど大丈夫だと思います。最初にインストールした時点ではあまり容量を使っていないのですが、チャートにバーがどんどんダウンロードされたり、バックテストの為にヒストリカルデータをダウンロードしていると、どんどん容量が増えるので、できれば、MT4を軽くしておくことには注意を払った方がいいです。使い方によっては、1GBでももっとたくさん動かせますし、逆に1,2台でもすぐに落ちてしまうというようなことも起こります。

契約方法

契約方法については、サービスを提供しているウェブサイトで詳しく案内されていると思います。そちらに沿って申し込みをするだけで、料金の支払いが終了すれば、コントロールパネルにログインするIDとパスワードがもらえます。 ここでは、リモートデスクトップ接続を使って、VPSに接続するところから説明します。

VPSに接続する

以下は、ウィンドウズPCで「お名前.com」のVPSに接続する手順です。

コントロールパネル

VPSサービスを契約したサイトのトップページの会員ログインページから、契約時に指定されたログインIDとパスワードで、自分のコントロールパネルにログインします。

コントロールパネル画面

「お名前.com」の場合コントロールパネルに、リモートデスクトップのアイコンがあるので、そちらをクリックしてガイダンスにしたがっていくと、自分のPCのデスクトップに、“WinRD”というショートカットを作成することができます。 “WinRD”とはWindows Remote Desktopのことです。

WinRDショートカット

リモートデスクトップ接続

“WinRD”のショートカットをクリックすると、リモートデスクトップ接続の許可を求められるので、[接続]をクリックします。

リモート接続画面

ログインIDは入力済みなので、パスワードを入力します。 パスワードを記憶させておきたい場合は「資格情報を記憶する」にチェックを入れておき、[OK]をクリックします。

リモート接続セキュリティ画面

VPSにMT4をインストールする

VPSに接続した画面のデスクトップには、最初[ごみ箱]のアイコンしかありません。

VPSデスクトップ

インターネットエクスプローラーを使って、ウェブサイトに接続します。 自分のメールボックスから、XMのメールを開き、PCにインストールしたのと同様に、XMのMT4をダウンロードしてインストールします。 VPSはPCのデスクトップと同様に操作することができます。[IE]のアイコンの左隣りには、[エクスプローラ]のアイコンがあり、クリックすることで、ダウンロードフォルダを探して移動することができます。

リモート接続を終了する

リモート接続切断画面

リモート接続を終了する時は、画面左上の×をクリックします。 この時、MT4は動かしたままデスクトップに開いておくか、タスクバーに小さくして常駐させておくかにします。決して、MT4を×にして終了してしまわないように注意しましょう。 リモートデスクトップ接続は×をして、開いたウィンドウの[OK]をクリックして切断します。

リモート接続が繋がらない

正常に接続できたリモートデスクトップ接続がある日突然、繋がらなくなったら、VPS接続サイトのサービスのトラブルでなければ、メモリが一杯でおちてしまったからです。 VPS接続サイトのサービスのトラブルは、トップページにすぐに発表されますし、滅多にありません。 おちてしまうことは、ありがちです。リモート接続が構築できなかったら、すぐに契約したサービスのコントロールパネルにいきます。

コントロールパネル画面

「お名前.com」の場合コントロールパネルの[メンテナンス]をクリックしてメンテナンス画面に入り、[再起動]をクリックします。

メンテナンス画面

通信状況によっては数分かかることもありますが、“現在のステータス”が“稼働中”になるまで待ちます。 その後、リモート接続が回復しますのでVPSデスクトップ画面に入ります。 MT4は終了した状態になっているので、ショートカットをクリックして起動させて、また自動売買の設定をします。